一流施設で三流ホスピタリティ

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サブロン広場のアンティークマーケットにて。

2泊3日のブリュッセルへの旅行の最終日は
「ブリュッセル王立美術館」へ行きました。

今回の旅行は雨続きだったこと、そして、サブロン広場の
NHホテルに泊まっていたので、美術館はご近所さん。
そんなら行こうか…という気分だったのでした。


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サブロン広場のNHホテルはアンティーク・マーケットの目の前

NHホテルは4つ星ホテルで、立地条件はバツグン!
私はグランプラスよりもサブロン広場のほうが好きなので、
このホテルが安くなったらいいのになぁ~…と予約サイトを
眺めていたのですが、ある日、突然めちゃくちゃお買い得価格を
提示してきたので、あわてて予約しました。

なんと、その価格1泊1室朝食込みで80ユーロ也。
子供のエクストラベッドも無料。

こんな安い料金で高級ホテルに泊まれるのもブリュッセルならでは。
貧乏我が家もブリュッセルでは俄かリッチ家族です(笑)。

部屋は「こんなもん~?」て感じで、以前に泊まったホテルに
比べると…うーーーーん、でしたが、朝食はかなり良かった。
ヨーロッパにしては珍しく、野菜類が充実。
朝からこんなに野菜が出ているホテルは初めて遭遇しました。
まぁ、日本のホテルと比べちゃいけないけれどもね。

フロントの方々も親切で良かったですよ。


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夜のサブロン広場。
真ん中は駐車場で、車がめちゃくちゃに停めてあります。
あぁ、ベルギーなり~…。


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サブロン広場といえば、ピエール・マルコリーニ。
私は…ちょっと、ここのセンスが理解できないんですが。。。
ステキですか?!?!
はちまきしている目玉おやじかと思った…汗。

さて。
話は「ブリュッセル王立美術館」に戻ります。

ここは、日本人観光客にも相当人気のあるヨーロッパでも有数の美術館。
置いてある美術品も素晴らしい一流絵画ばかりで、ため息モノ…。

。。。なんですが。

私、ここのイメージがあんまり良くないんです。
今回も、「ええぇぇぇぇぇぇぇーーーー?」と思う光景を見てしまい
ゲンナリしてしまいました。

…というわけで、正月早々夢を壊すようなお話で申し訳ないんですが(苦笑)
ちょこっと話をさせてくださいっ!!

ここの美術館のイメージが悪い。何故イメージが悪いか、といえば
それは10年前の2002年の訪問に遡ります。

まだ日本からオランダにやってきて数カ月しか経っていなかった私は
父母がこちらにやってきたのを機に、一緒にブリュッセルに出かけたのです。
そのときに、父の希望でここにやってきたのですが…
そのときもものすごく日本人観光客が多かったように記憶しています。

美術鑑賞が終わって、ミュージアムショップでカードを何枚か買おうと、
他の日本人観光客に交じって、会計を済まそうとすると、
なんと、お釣りが間違っているではありませんか。

1ユーロと2ユーロの違い…。

もちろん、私はすぐに間違いを指摘して、正しいお釣りを貰いましたよ。
でも、そのときの店員の言い方が「Oh! I am sorry!!!」と
いかにも、、、という感じだったので、もしかして、ここはいつも
釣り銭をごまかしているのではないか、という疑念を持ちました。

ちなみに。
こちらでの在住期間が長くなるにつれ、1ユーロと2ユーロは
いかにも間違いやすい…要するにちょろまかすには打ってつけの
コインだということも気が付きました。大きさが多少違うだけで、
あとはそっくりですから。今でも、私は、お金を支払う時に、
2ユーロだな、1ユーロだな、ときっちり確認してから支払い、
お釣りもきっちりと調べているくらいですから、旅行者にとっては
かなりハードルの高いコインだと言えるでしょう。

あ。こんなこと書いてますが、オランダでは基本的にちょろまかされた
ことはありません。単純に計算間違えられたことは何度もありますが、
これはちょろまかされたのではなく、間違えたのだな…と分かる
失敗なんです。

ただし、怪しげなマーケットやら治安の悪い個人店では、
ちょろまかすことがあるようなので、「要注意」らしいですけれども。
私は、今のところそういう目にはあったことがありません。
ラッキーなのかもしれませんね。

そういうわけで、ごまかされそうになったのは、
この「ブリュッセル王立美術館」だけなのです…汗。

このとき、周りにいた日本人観光客を見て、彼らも隙だらけ…
と思いました。ほんの数ユーロのものを買うのに、
はいっ!と50ユーロだして、お釣りを貰っても確認もしない。
ザーッと透明のzipつき袋に入れるだけ。
こういう人ばかりがやってきたとしたら、、、
「日本人=おいしいカモ」と思ったとしても無理はないかも…。
私はなんだか暗澹たる気分で、王立美術館を後にしました。

あれ以降、ブリュッセルに行っても、美術館前は素通り。
そんなワケで、ずーっとイメージの悪さが残っていたのです。

そして。今回。

またしても、はぁ~…とため息が思わず出てしまう光景が。。。

それは、コートルームで起こりました。

素晴らしい絵を堪能して、その後、ミュージアムショップで
ちょこっと買い物もしたあと、預けていた荷物を取りだそうと
コートルームに行きました。その後、だんながトイレに行く、
というので、しばらくの間ぼけっとそこで待っていたのです。

すると、どうでしょう。

コート受付の女性が、コインロッカーの扉をぱたんぱたんと
開閉し始めたではありませんか。

何をしているんだろう?

見ていた私はすぐに彼女が何をしているか分かりました。
無料のコインロッカーは、鍵を閉めるのに1ユーロ
(または2ユーロ)を入れなければいけないのですが、
それはロッカーを開ければ返却される仕組みになっています。
が、どうやら、それを知らない観光客がけっこういるらしく、
お金が残っていないか確認していたのです。
そして、いくつかのロッカーからお金を見つけると…
自分のポケットへ。どうやら忘れたコインは自分たちの
チップにしているらしいのです。

お客さんたちが(知らないで)忘れて行ったお金なのだから、
私たちが貰って何が悪い?

たぶん彼女たちはそんな風にしか思っていないのだと
思いますが、私にはそうは思えませんでした。

このコインロッカーの仕組みをしらないのは、たぶん、
ヨーロッパ以外の遠くから来ている観光客に違いないのです。
だって…オランダでは、この仕組みのロッカーが主流なので、
知らないハズはないですからね。

遠くからわざわざ訪れてくれる観光客。
彼らあってこその一流美術館ではありませんか。
忘れる人が多ければ、きちんとどこかに
「無料」とか「ロッカーの仕組みの説明」とか…
何かあってもいいじゃありませんか。
それが真のホスピタリティと思う私は甘ちゃん?!

それが、まあ…不親切にどこにも何も書いていないのです。
まぁ、ロッカーのコインのところをよぉく見れば、絵が小さく
書いてあるんですけどね。。。でも、初めての利用者は
良く分からないと思います。

そんなことをぼーっと思っていたところ、日本人観光客が
やってきました。皆、あら、鍵が閉まらないわね、と
大きな音を立てて扉をガチャガチャやっています。

ちょっとおせっかいかな、と思ったけれど、
こういう人がお金を忘れて行くに違いあるまい、と思い、
「お金を入れないと閉まりませんよ。でも、お金は
戻ってきますからね。」と教えてあげました。
すると、日本人の方は「これ、1ユーロ口と2ユーロ口が
あるけど、両方・合計3ユーロ入れないといけないの?」
とのご質問…。

あちゃーーー。
彼らは私が想像していた以上にロッカーの仕組みが分かって
いませんでした。というか、私はそこまで想像できなかった…。

ロッカーには1ユーロ口と2ユーロ口がありましたが、
それは、どちらかのコインを持っていれば使える、という意味であって
1ユーロを持っていれば1ユーロ口に入れれば良し、
2ユーロ持っていれば2ユーロ口に入れればいい、という
だけのことなのです。お金は単なる「動かす」道具なので
(スーパーの大カートと同じ定義です)お金が足りないと計算
される、とかそういう複雑な仕組みではないのです。

それを両方入れて3ユーロにしなければならない、と考えるとは。
いやはや。でも、日本から来たとすれば、それも致し方ないのかも
しれません。だって、全然違う機能を持つ国ですからね。
知らないことが恥ずかしい、てことではないのです。
違いが大きすぎるってだけのことなのです。

日本にいた時、たまに、日本の切符券売機で戸惑っている外国人
の方を見かけました。特に京都ではよく見かけましたよ~。
さすが観光都市。

切符券売機の世界の主流は、ボタンを押してからお金を入れる、
というもの。一方、日本は、お金を入れなければボタンを押しても
何の反応もありません。

「あれ?あれ?」とやっている外国人観光客の方を何回か
ヘルプしたことがあります。私だけではありません。
あれ?あれ?と思っている人を見かければ、親切に声をかけて
あげる日本人も何度も見かけたことがあります。
「イン・ジャパン・マネー・ファーストね。」
「Oh~。マネー・ファースト!!」
こんな単純な英語でも、きっちり伝わります(苦笑)。

せっかく日本までやってきてくれたんですもの。
少しでもいい思い出を持って帰ってもらいたい。

そう思うのが多くの日本人ってもんじゃないですか?!

実際、だんなの同僚で、日本大好きオランダ人がいるのですが、
彼の奥様が台湾人ということもあって、毎年のように
「日本・ショッピングツアー!」に出かけているそうです。
彼にお会いした時、彼は興奮気にいいました。

「日本のホスピタリティーは、ほんと、信じられないよ!
僕たちが、道を尋ねたら、なんとそこまで連れて行ってくれるって
言うんだ。それも一度や二度じゃないよ。みんな、すごく親切。
オランダでは、絶対あり得ないね!」

私は、彼がこう言ってくれるのが本当にうれしかったし、
日本を誇りに思いましたよ。誰だってそう思うよね。

今回、この光景を目の当たりにして、日本のホスピタリティ
を思いだし、そして、今、目の前で繰り広げられていた
恩をあだで返すような(←そういうワケでもない?!)
いやらしい光景を見て、

あー、浅ましい…ていう言葉はこんなときに使うのかな。

なんて、、、思ってしまいました。

まったく。王室のものを扱う由緒ある一流施設なのだから、
ホスピタリティーも一流で行ってくださいよ。
ルーベンスを始めとするせっかくの名画もこれでは…。

結局…やっぱり今回も陰鬱な気分で王立博物館を後にした
私なのでした。あーあ。残念です…。



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Comment

kaduriye | URL | 2013.01.07 12:12 | Edit
おもしろいなー、ロッカーの話!
二つの口があったら、きっと私なら「金額で時間が違うとか?」「だとしたら時間過ぎたらどうなるんだろぅ」とか考えてしまって単なる動かす手段とは考えないかも。勉強になりました!(´∀`*)
それにしてもコート受付の彼女がポッケしたお金、トレビの泉のように慈善団体に寄付とかとればいいのに…(笑)それほどはたまらないのかな。
そらのくも | URL | 2013.01.08 04:40
☆ kaduriyeさん、

なるほど!金額の違いは「時間の長さ」…。
たしかに日本では、24時間ロッカーが主流ですものね~。
こちらでは、時間の長さが関係する程複雑なロッカーは駅か空港くらいしか
ないのです…(苦笑)。

彼女がポケットに入れたお金、少なくとも私が見ていた時点で2、3ユーロ
にはなっていたと思いますヨ…(苦笑)。一日5ユーロとして月150ユーロ。
年間にすると1800ユーロ。もうそれは立派な金額となります~(汗)。

もしかしたら、私が10年前に釣り銭を間違えられたのはたまたまだったの
かもしれませんが、そうでないとしたら組織ぐるみの可能性が高いと
思いますし…そういう風土が従業員の間でまかりとおっているとしたら、、、
まぁ、慈善事業への寄付、ってことはないかもしれませんねー(><)。


すとろべりーふらわー | URL | 2013.01.08 17:43
ピエールマルコリーニのサンタの胴体チョコ!

実は、毎年買おうか買うまいか迷ってました・・(笑)。
結局お値段が素晴らしすぎて、一度も買わずなんですが。

あの引き出しの中身をみたらスゴク欲しくなっちゃいません??
そらのくも | URL | 2013.01.09 19:35
☆ すとろべりーふらわーさん、

えー?引き出し?!あのお腹に引き出しがある?!んじゃなくて、
下にあったかな…(すでに記憶ナシです。。。引き出しの中身、是非教えてください…)
大きいヤツは70ユーロ以上したんでしたっけ???
なんだかあまりに素晴らしいお値段で、うわー、高い~と笑っておしまい。
我が家の場合は選択肢には入れません…(涙)。

ヴィタメールでちょっと買おうかな、、、と思ったんですが、
こちらもとっても立派なお値段で…うーーーーん、とうなってしまい
けっきょく今回は高級チョコは何も買わずじまいでした~…(苦笑)。
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