オランダの教育 - 平等な教育について考える

りすちゃんが学校で終わらせたワークブックを持って帰ってきました。
ワークブック1、ワークブック2、、、あれ???
この間もワークブック1やら2を持って帰って来たのではなかったっけ?

「この間もおんなじような本を持って帰ってきたよね?」

と尋ねると、りすちゃんは

「この間の本は、月の本!これは太陽の本!!ね?違うでしょ?!」

と、偉そうに言い返されてしまいました。。。

し、しかし、月って何?太陽って何なのさ…?!?!
イマイチよく分からない私は、再度、りすちゃんに説明を求めると、
りすちゃんが説明してくれました。

曰く、、、

太陽のワークブックは月のワークブックよりも難しく、
すでに本が読めるレベルに達している子供だけがやる本だったのです。
今のりすちゃんのクラスでは3人だけ。
そう、この間の音読コンテストで争った3人だけです。

ちょっと調べてみると、この太陽の子、はオランダではかなりメジャーな
言葉で、太陽の子向けの本もきちんと製作されているのだとか、、、。


DSCF2577.jpg

太陽の子向けの本やワークブック。
太陽のマークがちょこっと入っています。
なるほど、内容はかなり難しく、早くも私なんか…難航しそうっ(汗)!

それにしても。
りすちゃんが在籍しているのは、グループ3。
日本で言うなれば、小学1年生なのです。
小学1年生から、クラスで習う内容が違うとは。

日本だったら「平等な授業ではないじゃないか!!」
と、猛反発になりそうかも。

でも。
平等って何だろう?

当たり前ながら、どの子にも能力の差があります。
どんなに頑張っても誰もがノーベル賞を取れるワケでもなければ、
オリンピックに参加できるワケでもない。
そんなことは、分かりきっていることです。
さらに、今から伸びて行く子もいれば、大きくなったらあんまり
伸びない子もいるのだから、子供たちが立っているスタートラインは
てんでばらばら、ということになります。

本当の平等とは。

この立っているスタートラインから、皆が同じように伸びて行くこと。

それが真の平等であり、オランダの教育が目指しているものなのでは、
と思うのです。だから、太陽の子向けの教育も行わなければならない。

一方、日本はどうでしょうか。

平等=同じことをやる

と定義されて、平均的な授業しか与えていない、というのが現状では
ないでしょうか。つまり、良くできる子は、そこから伸びることを
教わるのではなく、むしろ、出る杭は打たれる、的にほとんど教えて
もらえることがない、、、という。。。

以前、雑誌「小学1年生」の親からの投稿・質問欄にありました。

子供は漢字に興味を持っているので、好きにやらせていたところ、
学校の先生に「勝手に先に進むな」と怒られました。
進めるべきではないでしょうか。


私はちょっと絶句してしまったのですが、これこそが
「出る杭は打たれる」の典型的な例なのではないか、と。。。
(ちなみに小学1年生側の回答は、私と同じで、もちろん進めてよい、
という回答になっていました。ちょっとホッとしました。)

こういう教育の結果、学校には期待できない、と金銭的に余裕がある
家庭は、学校以外に塾に通わせたり、はたまたレベルの高い私立を
受験して別の学校に行くようになり、結果的には、平等の教育のはずが
能力と金力が合体した強力な格差を生む結果になってしまうのでは、と
思うのです。

本来ならば、学校に行けば、皆が同じようなチャンスを得なければ
いけないのに、そうはなっていない。

この現状、どう考えても「真の平等」とは言い難いのではありませんか?

ちなみに、りすちゃんのグループでは3人が太陽の子、
そして、(今現在は)それ以外が月の子、に分類されていますが、
頑張って強烈に伸びていると認められる子供は、新たに
「ロケットの子」に分類されて、ロケットの子向けの勉強も行われる
んだそうです。

月から太陽へ、、、ロケットでひとっ飛びっ!!!

なかなか夢がある分類名なのでは、と思うのは私だけでしょうか。



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Comment

にゃおみ | URL | 2012.11.06 19:44 | Edit
ウチの子と正に同じ教材です。でも、この記事を拝見するまで月と太陽の2つがあるのに気付いていませんでした(苦笑)。みんな2冊ずつやってる訳ではないですね?娘が帰ってきたら聞いてみます。写真に写ってる本のシリーズも図書館の方に進められて良く借りてきてますが、太陽の子向けとは知りませんでした。いやー、ためになりました。ありがとうございます♪
そらのくも | URL | 2012.11.06 21:22
☆ にゃおみさん、

私もりすちゃんにキンキンと言われるまで気が付きませんでした(汗)。微妙な絵の違いですよね、、、。
写真の本の裏にzonnetjesの意味が書いてありました。平均よりレベルが高いレベル、と
はっきり書いてありますし、それに、このワークブックもよく見てみると、月の本は
文字の認識に主観が置かれているのに対し、太陽の本は読み&正しい綴りに主観が置かれているので、
レベルが違うことがオランダ語ぶぶーの私でもすぐに分かります(苦笑)。
もしどこかの学校でクラス一斉にこの教材両方に取り組んでいたとしたら、
それはまだ読みが完璧でない子にとっては大変なレベルになってしまうと思います。
その子の現在の正しいレベルを認識してそれに沿って進めて行くのが楽しい勉強法、というような
説明が書いてあるのでそれがオランダ式ということなんでしょう。
それにしても、図書館で薦めてくれるなんていいですね。我が町の図書館は大きくなって有名に
なりましたが、ひとりひとりに図書館員が接する機会は薄れたのでは、、、(涙)。
そうそう、全然別件ですが、私、にゃおみさんに質問があったのでした。またメールしますね。
マリアともこ | URL | 2012.11.07 05:03
いつものことながら参考になります。
私もそらさんに賛成です。オランダには落ちこぼれ君をサポートするシステムがあるだけではなく、優秀な子ももっと伸ばしてあげるレオナルドプロジェクトでしたっけ?もあるんですよね。りすちゃんと同い年の友達のお子さんがそれに入って、学校からマックエアー支給されバリバリがんばってます。賢い子が自分よりレベルの低い事を毎日やらせれたら、意欲も失うし、人と違うということで逆に劣等感を感じて伸びる芽をつんでしまうということが多々あるそうです。せっかくの才能を無駄にしない、一義的な平等ではないかもしれないけど、彼等にも学ぶということを楽しむ権利はあると思います。子供は最終的には国家の財産、次の世代をになってくれる糧(年金もそうだし)お利口さんが多ければ多いほど豊かになる可能性も増えるでしょう。
まあ健康が取り柄の我愛息は月をチンタラやりながらすくすく育っていくことでしょう。それも暖かい目で見守ってくれる、またオランダの良いところですね。
そらのくも | URL | 2012.11.07 05:46
☆ マリアともこさん、

レオナルドはうちの学校にもあり、以前そのことも書いたことがあります。
レオナルドの考え方は頭のいい子を天才にするわけではなく、
頭が良くて孤立してしまう子を救う、というような考え方で、
ちょっと私には斬新で、非常に感心させられました。
実際、レオナルドに入るまで、どの子もクラスで浮きまくっていたそうです。

レオナルドや飛び級があるので、普通クラスでは普通の授業をやるのか、
と思いきや、ここでも、月と太陽で細かく分かれていたのでびっくりしました。
自分のレベルに合わせて、そこから伸ばしていく…そういう考え方であれば、
できないから追いつかねば、という一元的な競争にはならないし、
皆、楽しんで勉強できますよね。こういう部分を一部だけでも日本の教育に
取り入れたら日本の教育にも、もうちょっと違った風が吹くのでは、
とふと考えてしまいます。
| | 2012.11.07 23:20
このコメントは管理人のみ閲覧できます
マドカ | URL | 2012.11.08 08:57 | Edit
そらさんの意見納得です。確かに日本は平等では無い気がします。アメリカでもりすちゃんが通う学校みたくしている所があるようです。実はあたし小学校は行った事なくて中学入るまでずっと自宅学習でした。お金は普通にあったんですが原因はあたしが行きたくないと言って抵抗したとか。人沢山苦手で(苦笑)なので家で本読んだりドリルしたり、きちんと学校行ってる友達と一緒にプリントコピーしてやったりとか。当時は同じ歳の子よりやること進んでましたね。本当に日本教育平等なってほしいですね。しかし給食食べたかったかも((笑)中学からずっとお弁当でしたから。

えびまる | URL | 2012.11.08 20:18 | Edit
今回の旅行で娘が学校を長期お休みするので、念のためスケジュールと海外で学ぶ事のようなレポートを提出したのですがの担任の反応は・・・でした。
先生によっては快く旅行に行ける言葉をかけて下さる人もいると思うのですが、日本はまだまだ出る杭打たれる感がありますね。
人は得意な部分や不得意な部分があって当然ですが、やはり全部をソツなくこなせる人が評価されるのが日本のようです。何でも平均にしようとするのはどうかな?って思いますね。不得意な部分を引き上げる事よりも、もっと特異な部分にフォーカスを当てて伸ばしせる教育になってほしいです。

ロッテルダムでの観光提案ありがとうございました!
ヨーロッパ一の港があるロッテルダムですから、ぜひ船での観覧を計画してみます。
色々とご親切に助かります♪出発までに2週間ありますから、リサーチ頑張ります!
そらのくも | URL | 2012.11.09 05:39
☆ 鍵コメさん、

はじめまして。メールありがとうございます。
私の姉の子供も日本の小学校(高学年)で、算数が得意な子だけが参加できる
特別放課後クラス?みたいなものに参加している、と言っていました。
ですので、日本でもこういう平均とは違った授業を行うところもあるのだな、
と前回日本に帰って知った次第です。

オランダの学校の授業は、日本の授業とはかなり違い、個人のスピードに
合わせるもの、皆で一斉に行うもの、一緒に遊んだり・取り組んだりして
社会性を身につけるもの、などさまざまなようです。
この太陽の子のワークブックは、個人のスピードに合わせる授業の1つであり、
日本の高校にあるような「特進クラス」「普通クラス」などの完全クラス分け
とは違います。月の子も、太陽の子も、皆、同じクラスメートです。
高め合う、というか、お互いの面倒をみる、という風潮はグループ1、2、の
ときにすでに作られていて、グループ1、2は混合クラスな場合が多く、
グループ2の子供がグループ1の子供の面倒を見る仕組みになっています。
この混合クラスのお陰でうちの子はひとりっこですが、他の子や小さい子の
面倒を見るのは慣れています。

※オランダの学校は、日本で言う幼稚園部から入学となり、グループ1が
4、5歳児、グループ2が5、6歳児が対象となります。いわゆる小学1年は
グループ3にカウントされ、グループ8までが小学校です。

お互いに「高め合う」のは、うまく行けば効果的な教育法だと思いますが、
反対に一歩間違うと「皆、太陽の子、目指して頑張ろう~!」という
学習方法になってしまうのではないかと思います。
お互いに助け合って皆で太陽の子を目指す、、、なんとなくすばらしい
ように感じますが、一部の子に非常に負担になっている可能性があります。
オランダでは、ここの部分が存在せず、各子供の立っている場所(レベル)
というものを日本より大事にするように私は感じます。
大事なのは、太陽の子のほうが月の子よりえらい、という日本で言う
塾のような単純な順位付けではなく、つねに自分のレベルを確認し、
そこから伸びて行く力をつける、ということなのです。

ただ、やはり個性を大事にする風潮なのは間違いなく、
日本のように皆で力を合わせてひとつのものを作り上げる…みたいなものは
ほとんどないのは少し残念なのですが。。。(運動会とか文化祭のような)
私は、あれこそ、日本のすばらしい教育かな、と感じているのですけれども、
残念ながら、そのようなものが極端に少ないのです。
そらのくも | URL | 2012.11.09 21:17
☆ マドカさん、

マドカさんは小学校に行かれたことがないんですかっ!それは…けっこうびっくりです。
日本は義務教育ですから、お金うんぬんは関係ないでしょうけれども、、、
ご両親もよくOKしてくれましたね。すごいですね。
それに、自宅学習で6年生までカバーできるんですね。
今、うちでりすちゃんの日本語の勉強をとぼとぼやってますが…
なんだか希望が湧いてきました☆(苦笑)

給食は私も小学校の6年間だけ。美味しかった思い出だけが残っています(笑)。
そらのくも | URL | 2012.11.09 21:24
☆ えびまるさん、

> やはり全部をソツなくこなせる人が評価されるのが日本のようです。

そうかもしれませんね。日本の教育は、たぶん90%の子供たちには
受け入れられるものかもしれませんけど、最後の10%くらいの子供たちを
カバーできる教育がなかなか確立できませんね。その子たちは、不登校・引き籠りなどに
なってしまう可能性が高いのが非常に残念です。
子供たちにはいろんな性格、考え、そして個性があるのだから、
それを伸ばしていける別の部分にフォーカスしてくれる特別な学校もどんどん設立して、
それも「特別学校」みたいな扱いではなく、普通の学校として認めてほしいですね。

せっかく学校を休んで海外に来られるのですから、旅行、楽しんでくださいね。
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