移民排斥につながる愚行

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まさかのトランプ当選でしたね。ビックリしましたけど…実はBREXITほど嫌悪感はありませんでした。何故か、というと理由はいろいろあるのですが、今日はそのことをメインとはせず。

実は、私、かなり怒ってます。いったい何がどうしてこうなってしまったのか?私がこんなに怒っているのだから、オランダ人はさぞや怒り心頭だろう…ということで今日は怒りの話題を。

実は、明日、シンタクラースがやってきます。また楽しい、子どもたちの夢がスペインからやってくるのです。

…ところが。今年はそれどころではなくなってきました。理由は以前にもかきましたが、楽しくて愛すべきシンタクラースのお供達であるズワートピットたちが人種差別だ!という訴えによる攻撃包囲網がだんだんとひどくなっているのです。

以前の記事 → 楽しい伝統行事が汚される

昨年もシンタクラースがやってくる日に、いくつかの暴動があり、楽しい行事が汚されました。そして今年は…ロッテルダム郊外のマーススラウス(Maassluis)という街にシンタクラースが明日やってくるのですが、暴動を避けるため、セキュリティ・ゲートを設ける、というのです。

サッカーを見に行くのでもなく、コンサートに行くのでもなく、飛行機に乗るのでもなく…ただただ子どもたちの大好きなシンタクラースに会うためにセキュリティー・ゲート?!?!

まあ、セキュリティーゲートといっても、荷物検査などをする厳格なゲートではなく、通過門に近いセキュリティーゲートなるのではないかと思いますが、それにしても…。シンタクラースがやってくることを楽しみにしているのはいったい誰なのか。聖者であるシンタクラースは果たしてセキュリティで守られなければいけないほど危険な存在なのか?

真面目に考えると、これがなんとバカげたことか…本当に悲しくなります。私は娘の成長とともに10年間、シンタクラースのお祭りを心から楽しんできました。これが人種差別だとかそんなものとは一切無縁で、皆、ズワートピットが大好きなんてことは、ちょっと体験すればすぐに分かるはずです。何より、オランダ人がこの行事をいかに愛しているか。こんなに楽しい公式行事を行うステキな国が世界のほかにあるのか。私は、シンタクラースを心から楽しむオランダが好きです。


私は以前にこんな記事もかきました。

ドイツの苦悩を見た - グリム童話とイスラム

ところが、この記事に対し、匿名の方からめちゃくちゃ叩かれました。そのままコメントは残してあるので、ご覧いただけますが、「(私は)よそ者のくせにイスラムというくくりだけで差別している」と。私自身は差別しているつもりもないし、否定しているつもりもないので大反論しました。

そこにも書きましたが、「オランダはキリスト教国家でありオランダの主権の下に生きていることを忘れてはいけない」ということです。

オランダへの入国が許可され、滞在許可が下りたら、ここに住む権利は誰にもあります。そして、この国では宗教の自由は保障され、どの人種も住むことができます。宗教や肌の色を理由に差別されることは許されないことです。でも、だからといって、どうしてその国の人たちがお祝いすることを攻撃していいことになるのでしょうか。

自分のことを認めてもらいたかったら、自分も相手を認めなければいけない。

そんなことは当たり前のことなのに、ここで、「ズワートピットは人種差別だ。こんな行事はなくしてしまえ!」と暴動を起こす一部の人々。私にはさっぱり分かりません。いったい彼らは何がしたいのか。

私でさえ、これだけ怒っているのだから、オランダ人はさぞや怒り心頭でしょう。このニュースを掲載したウェブニュースの下のコメントに、「もう移民はいらない。是非、PVVに投票しよう。」と極右政党への投票を呼び掛けるコメントもありました。寛大なオランダ人だって怒って当たり前です。こうやって、一部の困った人たちの愚行によって、移民排斥がちゃくちゃくと進行していくのです。自分で自分の首を絞めていますね。

あんたたちに、オランダの伝統を壊す権利はない!!!純粋に楽しみな子どもたちのシンタクラースの行事を返して!!!

私はオランダ人じゃないけど、そう叫びたい。



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Public clock好きオランダ人の妻 | URL | 2016.11.13 19:10 | Edit
お久しぶりです。また寄らせていただきます。
私も金曜日に息子の学校の飾りつけお手伝いをしてきました。
毎年だいたいのデコレーションは決まっていて、少し買い足していく感じなのですが、今年は少しシンプル。何故ならピットのヌイグルミ、飾りつけはNGとなってしまったからなのです。数十個あるヌイグルミは過去のお母さん達の手作り。それらはこれからは倉庫の片隅に追いやられて出番はなくなってしまうようです。学校内の親から反発があったのか、それとも実行委員の方達の自主規制なのかは分かりません。うちの息子はそろそろ理解する年齢なのですが、小さい子供達はどう思うのでしょう?
一人のお母さんがピットの人形を一つ持ち帰り、ストッキングでもかぶせて作り変えてみると言っていました。親は子供達に楽しい行事を過ごしてもらいたいだけなんですよね。

トランプ勝利にに関したコメントで、メリークリスマスと言えなくなったアメリカの窮屈さというのを読みました。友人同士との挨拶、普段の生活の会話にすら躊躇する、居心地の悪い世界です。イギリスもアメリカも内向化への道を選びました。これからどうなるんでしょうね。
| | 2016.11.13 19:15
このコメントは管理人のみ閲覧できます
そらのくも | URL | 2016.11.14 03:53
☆ Public clock好きオランダ人の妻 さん、

こんにちは。最初お名前を読んでもどなたのことかピンと来ませんでした。
もう一通いただいたお手紙を見て、おぉ~そうだったのか!と分かりました。
反応悪すぎですね、私。いずれにしても、ご旅行楽しんできてくださいね~。

ピットのぬいぐるみNGのお話、本当に悲しいですね。
考えてみると、うちの子が、何の問題もなく楽しくシンタクラースのお祝いをできた
最後の世代、ということになるのかな…という気もします。
過去のお母様たちが作られたぬいぐるみもついに倉庫の山に…って本当に悲しいです。
まさかこんなことになるとは思ってなかったでしょうね。
たぶん学校側としては、不測事態に備えたいんだと思います。
ともかく小さい子がメインのお祝いごとですから、そこに誰かが反論したりして大ごとになったら
子どもたちのショックの後遺症は後々まで続くことでしょう。
昨日はロッテルダムでも200人くらいの逮捕者が出た、ということで、
いったいこれからこの行事はどうなってしまうのか?暗澹たる気持ちです。

で。クリスマス。こちらも実は…もう不安の波は押し寄せているみたいですよ。
学校でのクリスマス・ディナーにいちゃもんつける親もいるみたいです。
「うちはクリスチャンじゃね~のに、なんで祝うんだ!」って。
もう、そんなんいったら日本なんてクリスマスのクの字もないじゃーーーん!!
イブは恋人どうしって、ほんっとどこから来たクリスマス???
なんだかよく分からないけど、それでみんな楽しいならいいじゃない?
…と思うんですけどね。日本の世界はまだ平和なんでしょうかね。
ともかくも、ここまで来ると、
オランダの行事に従えないんだったら、オランダから出て行け!
と怒る人がいるのも分からなくもないですよ。
それが極右って言われてもピンと来ない、というか…別に差別をしたいんじゃない。
ただ黙って国の伝統が壊れていくのを見ていなきゃいけないのか、て話です。
アメリカでは、ヒスパニックなどのマイノリティも結局トランプに投票した、って
話ですけど、こういうことを考えると理解できないワケじゃないな、って
思ったりするんですよね。でも、BREXITは自由貿易、でも、人の行き来は許さない、って
美味しいとこ取りを目指しているのアリアリなんで、また話は別って思ってますけど(笑)。


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