エルダーフラワー・コーディアル

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前回ご紹介したイギリスの雑誌「COUNTRY LIVING」には必ずと言っていいほど載っているエルダーフラワーやその他のコーディアルドリンク。イギリスを代表する飲み物です。そのエルダーフラワー・ドリンクが実は日本人駐在員さんの間で人気だというお話を聞きました。

「へえ~…たしかに最近はオランダでもドリンクがあちこちで売られてるしね。それを飲んだ人の間で口コミ人気なんだ、、、」と思いきや。そうじゃないんですね。今や日本にも輸出されるほどの人気なんですねえ。全然知らなかった。確かに、甘くてスカッとして美味しいですけどね。特に暑い日本じゃ気持ちよく飲めることでありましょう。



こんなヤツです↑

エルダーフラワー(セイヨウニワトコ)はヨーロッパ中に自生し、さまざまな国でシロップやコーディアルドリンクとして古くから飲まれてきました。オランダでは馴染みない???気がしますが、お隣ドイツや北欧ではイギリス同様飲まれているようです。

自然の中で自生する低木…ということは相当繁殖力が強いんだろうなぁ~と想像しますが、案の定、育て方を見ると、成長が早い、あっという間に大きくなるので要注意、と書いてあります。うーん…欲しいな、とも思うけど怖いな。その手の植物は切っても切っても大きくなってしまうのです。

庭で育てなくても、たまに自転車道の脇などで見かけることがあります。自生なんだか誰かがかつて植えたんだか…ちょっと分かりませんが、彼らはほぼ雑草と同様の扱いで、折を見て市の担当者にガッツリ切られてしまいます。む、無残…。

今日、久々に出かける場所まで自転車を飛ばしていたら、エルダーフラワーの木を見つけました。これからがシーズン、ということで、花が数房だけ咲いていました。誰もいなかったのでちょっと手を伸ばしてちょこっとむしり取って帰りました。まぁオランダ人は自分でコーディアルを作るという人はいないらしく、たいていどこでも乱獲されることなくのんびり咲いています。

遠くから見ても可憐でかわいらしい花ですが、近くで見るとさらに可愛いですねえ。白い花に黄色い雄蕊が5つ。☆のように広がっている姿がなんとも言えずキュートです。


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むしり取った花をそのまま捨ててしまうのもかわいそうなので、ほかの花とともにミニ花瓶に飾ってみました。エルダーフラワー以外の二つの白い花は、こぼれ種が落ちて、庭の石畳の隙間から芽が出てきてしまった花です。ずっと育てるわけにもいかんぞよ、早く抜き取らなきゃと思いつつ、、、日々が過ぎ、ついに花が咲いてしまった。。。わたしってどれだけ優柔不断なんよ?(←まー、優しいともいうかも??)

部屋に飾ったら、ほのかにエルダーフラワーの匂いが漂っています。えー、どんな匂いかって???そうねえ、化粧品のクリームの甘い匂いって言ったらいいでしょうか。個人的にはバラの匂いのほうが好きかも(汗)。


エルダーフラワーが15房ほどあれば、自家製エルダーフラワーコーディアルを作ることもできます。その際、葉っぱは有毒なので絶対に混ぜないようにしてくださいね。また、蕾の房はダメで、全部満開の房を用意しなければいけません。まさに旬の時期に収穫しなければいけないのです。どれがエルダーフラワーかイマイチよく分からない、という人は、上に書いた☆のような5つの黄色い雄蕊を参考にすると、見つけやすいかも。

正式なものにはクエン酸を入れる必要がありますが、クエン酸なしでもコーディアルを作ることができます。わたしは砂糖の多さにぎょぎょっとし、ちょっと作る気にはならないのですが、やってみたいという方は下のレシピをご参考ください。満開のエルダーフラワーさえ見つけることができれば、簡単にできます。


自家製エルダーフラワー・コーディアルの作り方

<材料>
エルダーフラワーの花(満開) - 15房
グラニュー糖 900グラム
水 750ml
レモン 2個

<作り方>
1. エルダーフラワーに虫がついてないか確認する。エルダーフラワーは花のみ使う。
2. グラニュー糖と水を鍋に入れて、砂糖が解けるまで煮る。
3. レモンはよく洗い、黄色の皮をじゃがいもの皮を剥く要領で剥く。残りのレモンはザクザク輪切りに切る。皮とレモンの両方およびエルダーフラワーの花を蓋のできる鍋に入れる。そこに2の熱い砂糖水を混ぜ入れる。
4. よくかき混ぜたあと、蓋をして24時間寝かせる。
5. ガーゼなどの漉し布、もしくはコーヒーフィルター、キッチンペーパーなどを使い、液体を漉す。
6. 蓋のできるガラス瓶やプラスティックボトルに液体を入れる。

冷蔵庫に入れて保管するものは1か月以内に使い切る。冷凍すれば長期保存が可能です。

興味あらば、ぜひヨーロッパの季節の味をお試しあれ!!

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雑誌とそう変わらない…と豪語してみる(笑)

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イギリスの雑誌「COUNTRY LIVING」を久々に購入しました。デジタルカメラマガジンを日本から購読中だし、それ以外の雑誌はなるべく買わない…と思っているのですが(なかなか捨てられないのでどんどん雑誌が増える)、たまーにこの雑誌を買うのは贅沢な気分転換になります。

この雑誌は、イギリスちっくなものを全面に出しているいわゆる「ザ・ブリティッシュ売り出し本」で、オランダでも人気あるのか大きな本屋にはたいてい置いてあります。ぱらぱら見ていると、参考になる花の飾り方など多数載っているので、イギリス好きにはたまりません。

ここのところ天気がいいので、庭でぱらぱらとこの雑誌を見ていたのですが、ふと気が付くと。雑誌と目の前にある風景と…たいして変わんないんじゃないの~~???…とまあ、、、生意気?偉そう?大ほら吹き?大言壮語?まーなんでもいいのですが、そんな感覚に陥ってしまいました。


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左←が雑誌、右→が庭です

まーね。雑誌に出ているお庭は、珍しい品種が取り混ぜてあったり、飾り方が個性的で素晴らしい一方、我が家の花々は基本中の基本の花々中心、しかもなんの工夫もなく植えっぱなし…とその差は歴然なのですが、でも、やっぱりこの裏が牧場でその借景を拝借できるという利点は大きいのかな、と。

開放的な空間というのは本当にありがたいことだと思います。この先に家が建っている状態だったらどうなっているんだろう?ということは想像できませんからねえ。

いずれにせよ、庭でも家の装飾でもみなさんそれぞれ好みがありますが、わたしは自分で作っている庭がけっこう気に入っています♪♪♪


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黄色いバラが咲きだして、一気に庭に華が出ました。それまでは、紫の花が点々と咲いていて、ちょっと寂しい感じだったのです。バラっていうのは、やっぱり花の女王的存在なのだなあ。うちにはないけどユリなんかもそうですよね。フォーカルポイントがビシッと決まります。

この写真は暑かった昨日撮ったのですが、光がまぶしすぎて白っぽくなってしまいました。やはり昼間に撮るのは難しいですねえ。


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バラのほかハナダイコン、アリウム、チャイブ、ジョンソンブルー、キャットミントなどが咲いています。


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アリウムシクラム。大きな袋がビリッと破れると中から豆のような花々がサラサラ~っとこぼれ落ちてきます。面白すぎます。理科の観察日記にしたら楽しそうです。


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袋が全部とれてしまうとこんな感じ。これはこれでへんな形で、これまた理科の観察日記の対象にしたい~~。。。

暖かくなってきて、ハーブが少しずつ成長しはじめたので、さっそくサラダなどにちょこっと混ぜています。バジルは4月の寒さで苗がほぼ全滅してしまい、成長したヤツを買ってきてしまったんですが、、、。バジルが一番寒さに弱いハーブなんですね。

ハーブはちょこっと混ぜるだけで高尚な味になるのがすごい。今年は去年よりも種類が増えたので、どんな料理が作れるかな。ちょっと楽しみです(←といっても、あんまり料理のやる気は出てこないわたしです…汗)。

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少しずつ変わっていく

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ロッテルダムのサッカーチーム、フェイエノールトが無事優勝しました。2位のアヤックスとは1点差でした。よかったねえ~。今、ロッテルダムの市内は大混乱となっているみたいです。明日も同じく大混乱となることが予想され、仕事場所に行くトラムも動かないみたいデス…。え、、、どうやって仕事に行きましょ、、、(汗)。

本日は母の日の日曜日。お天気も良かったので、ぽんぽん上がる花火の音を聞きながら、庭作業をしたり、ぼけっとしたり、一日庭生活を楽しみました。

ガチョウの子供たちも目の前に現れたので、写真を撮ることができました。全部で10羽もいました。にぎやかですねえ~!さすがガチョウは大きいので、子供たちもけっこう大きい。カモの赤ちゃんなんかとは比べ物にならないくらい立派な赤ちゃんたちでした。

庭ですが、一昨年の秋からからちょこちょこと気合を入れて頑張っています。今日も手入れをしながら思ったことは、庭っていうのは、、、今日頑張ったら明日ぱっと良くなる、というものでもないなあ…ということです。

雑草が生えて本当にどうしようもなく荒れた場所を耕して新しいものを植えてみる。そこでぱぱっと変化してくれれば万々歳なのですが、これがそううまくはいかない。せっかく耕して新しい土に入れ替えても、今まで生えてきた雑草が、意地でもまた出てくるんです。そこからは、雑草との戦い。出てくると叩き(抜き取り)、これでもか、これでもか!!!を繰り返す。

もう駄目だ、雑草の力が強すぎる。どんなに頑張ってもここはきれいにはならないんだ…そんな絶望的な気分に陥ることもたびたび…。でも、そんな気分を乗り越えて、雑草と戦い、次のシーズンに入ると、ハテナ?そういえば、あの雑草…ずいぶんと力が弱まって、ほとんど出てこなくなったなあ、と。シーズンと超えて、ようやくそんな変化が見えてくるのです。

勉強も今まで私がやってきた仕事もここまで長い期間を経ないと結果が見えてこないというものはありませんでした。そのせいか、格闘している間、庭仕事は苦行のように感じることもあります。

…でも。自然の流れは今も昔も変わらないわけで、50年前、100年前は何事もこのくらいの時間の流れを要するのが普通で、ぱっと目に見えて成果のあがるものなんかなかったのかもしれないなあ。

そんなわけで。せっかちで、気が付いたらすぐにやって成果が見えなければ気のすまないわたしにとって、お庭のお仕事はまさに修行です。もう中年の域に入って、今更何かを学ぶ、という年齢でもない…とついそんな風に考えてしまいますが、なんてことはありません。まだまだ私に身についていないものはたくさんあって、そういうものがこの身に降り注がれているのです。人生って面白いですね。


↓本日の庭の様子 バラも咲き始めました↓

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ピオニーみたいなチューリップ

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先週まで汗ばむような良いお天気だったのに、急に寒くなって外で日向ぼっこなんてとんでもない…!という状況になってしまったオランダ。三寒四温とはこんな感じ?

寒いのは嫌だなあ~とは思いますが、今年のこの天気はキューケンホフにとっては最高だと思います。ムクムクと球根の花が咲きだしてから寒くなったのですから。この調子だと、かなり長い間満開の美しい状況を楽しめるんじゃないかしら。キューケンホフさん、ウハウハかもなあ(?)。

我が家の標準チューリップ(=これが咲いたらキューケンホフおよび周りのチューリップ畑は見ごろ)がちょうどきれいに咲いているので、チューリップを見に行きたい!と思われる方はこの機会にどうぞ~。

いつも春になると、ああ、もうちょっと計画的に球根を植えるんだった、、、と焦る私ですが、今年も例によってなんのチューリップを植えたのかさっぱり記憶はありませんが(汗)、かわいいチューリップが咲きだしました。

頭がまっすぐじゃなくて微妙に垂れていて、相当な変わり者です。相当な八重で見た目はハッキリ言ってチューリップではない?!?!ピオニーみたいな感じです。葉っぱは立派なチューリップですけどね。色も淡いピンクがかわいらしいです。


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こういう交配種は一年限りなので、長い間咲いてくれるとお庭に出る楽しみが倍増です!


さて。オランダの球根のマーケットといえば、アムステルダムのシンゲルの花市が有名ですよね。実はわたし、今までまともに行ったことがありませんでした。こんなん観光客向けでしょ、って。行ったことないのに上から目線。うわー、イヤなヤツだ、わたしって(苦笑)。

11月にアムステルダムに行った際、近くを通ったのでちょっとどんなところか覗いてみようか~って覗いてみました。感想は、といえば…ヤバかったです(笑)。すごく欲しくなっちゃってーーーー。

一番手前のお店は、さすが観光客向けのお高い金額設定だったのですが、奥に進めば進むほど、怒涛の球根が…!!しかも、かなりお手頃なお値段で買えるということが分かってしまったんです。

50球くらいなら持てそう?玉ねぎを持つ気分でGO??…etc.とほぼ買いかけたのですが、これからミュージアムを2軒も回ろうという身で、球根を大量に抱えているのはちょっと、、、ということで、最期の最期に辞めてしまいました。次回はちゃんとルートを考えて組み入れよう…。


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種類もかなり豊富にあって、上から目線で馬鹿にしていた私が悪うございました…と心の中で謝罪しつつ、ワクワク眺めました。


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青いチューリップがけっこうあってビックリしました。黒はもうメジャーになってるけど、青って実際に咲いているのみたことないなあ。咲いたら微妙に青違うやん?ていうクチなんだろうか?ちょっと興味深いなあ。

近所に細くて小さい星みたいなチューリップを植えてあるお家があって、そういうのもいいなあ、、、と思いつつ、なんだか毎年八重ばかり選んでいるわたしです。来年はどんなのにしようかな。咲いている今が一番ワクワクしてしまう、なのに実際に植える秋になとピンと来るものがなくいつも適当、想像性に欠けるわたしなのであります。

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春のマーストリヒト 写真集

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今年もイースターがやってきます。日本でもイースターのお祭りを流行らせよう!という動きがある、というニュースを見ましたが、イースターは毎年月日がズレるので日本の中に定着させるのはかなり厳しいのでは…。昨年なんて3月末でしたしね。3月 - 4月はお雛様にお花見、新学期、いろいろ行事があるのでお店の人は大変な気がします(汗)。

そういえば、昔、ヨーロッパのお土産です、なんて卵のチョコレートをもらったんですけど、「卵~?!」と不気味に思ったことを覚えています。今はそんなこと思わないですけど、わたしのような感想を持つ方も多いのではないかしら?

先週末の暑かった日曜日、ひとりで日帰りマーストリヒトに行ってきました。NSの一日タダ券があり、せっかく天気もいいことだし、どうせなら遠くまで行こう!という気になったのです。子供を誘ったのですが、見事に振られました(苦笑)。

そんなに長い時間かけて何するの~?ですって。現代っ子ですねえ。その移動が楽しいんじゃないの。。。て、わたしは半分テツコ(鉄子)ですので。ま、わたしも何しに行くか、といえば写真を撮りに行くのがメインなので、子供からしたら…面白くないよね。

マーストリヒトはキリスト教色の強い南部にありますが、お店は日曜日でも開いています(今週末は開いてないと思いますが)。カフェに入るとメニューを出す際、「何語をしゃべりますか?オランダ語?英語?ドイツ語?フランス語?」と聞いているのがいかにもオランダの国境の町マーストリヒトならではでした。町中で聞こえる言語もさまざまで、日帰りでしたが外国に行った気分になりました。よい気分転換です。

というわけで、下記は春のマーストリヒト写真集です。

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いかがでしょうか。ステキな街並み、楽しいお店が満載なのでぜひ一度お出かけください。マーストリヒトの美しい春の様子が伝わりましたら幸いです♪♪

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布マーケット・今回は超控えめ

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先週、半年に一度の布マーケットがAHOYであったので、ちょこっと覗いてきました。

最近はカメラにガーデニングといろいろ忙しくしており、そもそもソーイングの時間がないではないか!ということで、控えめに購入することにしました。今までの布もまだ山積みですし。。。いや、行かなくてもいいくらいなんですが、でも、さすがにそれはちょっと寂しいかな、ということで。

作りたいものはいろいろあるんです。よくソーイング本をパラパラ見ていますし。ただ、なかなかミシンが出てこない。登場回数はかなり減っています。

原因は…子供服を作らなくなった、ということですかね。今でもジーンズ・パンツは作りますが、昔みたいに可愛いワンピースなどは作れませんので、やっぱりやる気が出ない~。今回、マーケットではたくさんの可愛いノスタルジックなワンピース・デザインが出ていて、「あぁ…これが4年以上前だったら。。。」などと思いつつ、眺めました。これでも、強引に作ろうとしなくなっただけ、成長したんですけどね。。。はははは。。。

帰ってきたら、子供に「夏のショートズボンを作って~~」と頼まれてしまい、、、いや、布マーケットに行く前に頼んでよ!!と思ってしまった私だったのでした。

とりあえず今回買ったのは、バッグ用のカラフル布と食卓椅子のカバー用の布。食卓椅子のカバーは、穴が開いてしまい、さすがに恥ずかしい。早く作らねば、、、です。作品ができたらアップしたいと思います~~!!ってその日はいつになるのやら。


今週末、ロッテルダムでは、ロッテルダム・マラソンが行われます。気温は22度の晴天を予想しており、大変暑いマラソン大会になりそうです。なぜかオランダに来る駐在員さんはマラソンにハマる傾向にあり、今回も多くの日本人の方が参加されることと思います。どうぞ体調に気を付けて、頑張ってください~!!


↓今週の庭の様子です↓
いいお天気の日が多く、どんどん花が開花しました。一日でどんどん成長するので、毎日庭に出て成長を見るのが楽しい季節です。

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オランダは移住するのも簡単、追い出されるのも簡単

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最近海外移住を目指す日本人の間で、オランダが移住候補先として熱い視線を浴びている、という話をたびたび耳にします。人生一度きり、夢に向かって挑戦したい!という気持ち、よくわかります。

わたしは永住権を持っているので、いまさら移住情報はどうでもよいといえばそのとおりですし、移住したいという方々のお世話をしているわけでもないので、日本人の間でいったいどのような情報が交わされているのかは、100%定かではありません…。でも、たまに目にするネットでの情報を見て、心配になることがありますので、今回は老婆心ながら!書かせてもらいます。

何が心配か?といいますと…。まず、海外に住む日本人のよくないところとして挙げなければいけないのは、よく分からないのに日本人同士で安易に結論を出してしまう傾向がないか?ということです。

「わたしが大丈夫だったから大丈夫」
「ネットに(日本語で)書いてあったから大丈夫」
「たぶん大丈夫」

これらの大丈夫は本当に大丈夫なのでしょうか?わたしは全然大丈夫じゃないと思います。そして、今、オランダ移住の日本人間の情報はこんな状態だなあ、とつくづく思います。だから今回書くことにしました。

わたしは、職場の仕事で移民手続きを行っています。あとはニュースでオランダの移住関連のものをたまに目にするくらいです。なので、弁護士のようなエキスパートではありません。ただ、何も知らない一般人よりは情報を持っています。

まず、最初に言いたいのは、オランダは移住許可は比較的簡単に出ます。特に近年はかなり簡単に出る傾向があります。ただ、これを鵜呑みにして「オランダは移住しやすい」としていいのでしょうか?答えはNOです。

例えば簡単な例をあげましょう。

オランダ人とパートナーになり、オランダに移住することになりました。申請したところ、5年の許可が下りました。

ところが、オランダ人のパートナーとはうまくいかず、1年後にパートナーは解消となりました。

残りの4年間、まだ許可が下りているから、オランダで好き放題に暮らせる。

これは正しいでしょうか?多くの人は「無理じゃないか?」と思うのではないでしょうか。まったくそのとおりで解消された時点で、あなたを保証してくれる方がいなくなるわけですから、滞在許可が下りた大前提がなくなってしまいます。そして、その情報が移民局に流れた時点で、滞在許可は取り消しとなります。

わたしがこちらに来た頃は、一度許可が下りると、なかなか取り消し作業は行われませんでした。市役所や移民局、労働局などがそれぞれ独自のデータを持っており、そのデータが交換されることがないため、確認作業ができなかったのです。そのため、許可自体、下りにくい状況になっていました。

ところが、今は違います。以前もテロ対策のことで言ったかもしれませんが、今はすべてのデータが交換される仕組みが出来上がっており、どこかで何らかの不都合があるとただちにデータが上がってくることになっているようです(以前、移民のデータ監視関係者から聞いた話)。

データが上がってくると、ただちに書類が本人に送られ、そこで証明しなければいけません。モタモタしていて対応が遅れる、証明ができない場合、あっという間にいわゆる「滞在許可取消 退国命令」が送られてきます。そして、それが送られてきたら最後、どのような事情があれ、国を立ち去らなければなりません。

もちろん不服申し立てを行うことも可能ですが、この理由は例えば「自国に帰ると殺される可能性がある」など、相当深刻なものでなければなりません。しかしながら、たとえこのような深刻なケースであっても、認められないことがほとんどです。この不服申し立ての裁判はよく新聞に載っているし、ドラマなどの題材でも使われているので、日常的な話です。

以前見たドラマでは、ティーンエイジャーの女の子がオランダ人の里親の元で長年暮らしていたけど、法的にやらなければいけない処理をひとつ忘れてしまった、とかで、退国命令が出たという話でした。

学校や里親、弁護士が一体となって裁判を起こすのですが、結局結果はX。その女の子は記憶もない自分の国に帰らなければならなくなった、、、という話だったかと思います。それはティーン向けのドラマだったので、その女の子が帰ったとたんに、その子のことを好きだったということに気づいた男の子が、彼女を再びオランダに連れてくるために俄然勉強を頑張りだす、、、というドラマちっく(漫画ちっく)な胸キュン追加がありまして…それで記憶に残っているんですが(スミマセン…苦笑)。

ともかく、個人的事情などおかまいなしにコンピュータはデータを監視し続け、もし何か問題があればいとも簡単に退去命令が出されるということです。そして、一度それが出たら覆すのはほぼ不可能だということです。それは、移民でも難民でもどの国から来ていようと同じ。だから、どのようなビザであっても、「わーい、許可が下りた、簡単、簡単、あなたもやってみれば?」などと安易なことを言うべきじゃないとわたしは考えるのです。

こうやって簡単に許可が下りて、取り消しをするようになっていったい誰が一番得をしているか?というと、移民ビジネスをやっている人でも弁護士でもありません。これはもう…絶対に移民局当局(オランダ政府)なのです。申請をした時点で、申請料という名目で多額の現金をふんだくり(許可が下りようが下りまいが結果は関係なく)、許可が下りたと家族みんなで移住してみれば、あっという間に許可取り消し。

詐欺とも思えるような鮮やかな手法で国家的に移民ビジネスを行い大儲け、とは…さすがダッチ・アカウントと呼ばれるオランダらしいかも。オランダが日本を優遇しているのは、実は日本人(日本企業も含む)はたくさんお金を持っている上、素直にいうことを聞くことを分かっているからじゃないかなあ~。つまり、もう確信的にやっているのでは、等と考えちゃったりします。

オランダ移住を考えている方はぜひその事実を知った上で、挑戦していただきたいです。上記でオランダ政府を思いっきり皮肉ってはいますが、門戸が開かれているという点で挑戦できる国なのかな、と思いますし。私自身の考えとしては、日本で個人事業(商店など)をやっていて、成功している人はオランダでも成功できる可能性が高いのでは、と思います。ただ、日本人相手のみのビジネスというのはオランダにはそれほど日本人がいないので厳しいんじゃないかな、と思ったりもします。

なお、このブログ・HPでは移住に関する質問は受け付けておりません。質問にもお答えいたしませんので、ご了承ください。

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前回載せておいたフランス菓子は買おうと思ったら絶版になっていた。。。うそ~…!絶版になるのが早すぎる。今度こそ…。

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